脚本の段階で、主人公が死ぬ設定であった「HANA-BI」や「BROTHER」は、生きることの痛みを実感できる内容の作品であるため、主人公の死は桜が散っていくような余韻を残し、日本人の美意識が痛烈に響き渡ります。また自己に向き合った結果と運命の交差とも言えます。… Read More


「HANA-BI」は初期作品の総集編ともとれる、それまでの作品の軽い言い方をすれば、美味しいところを集めたような展開と一つのビジョンによって構成されているため、バランスの面では実妙なダーク色を出すことに成功していますし、ゼンマイ仕掛けのような緻密さがあります。… Read More


この10年の間に「座頭市」や「監督ばんざい」、アウトレイジシリーズを経て、かなり映像表現にボリュームが出てきた北野作品は、アメリカ人のテンションに符合しうるパワーが近いうちに炸裂するのではないかという期待が、キタニストと呼ばれるファンの間には広がっています。
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小学生が使うようなカッターナイフでも身近な凶器になるんだという認識は、一つの恐怖心の現れですが、この誰でも持てると言うところに刃物の真の武器としての素質が凝縮されると言うことを考えると、北野武が映画に刃物を登場させたという点は、斬新な発想であったと言えます。… Read More